日本のイワナ類のほとんどが一生を淡水で過ごす魚で、河川の上流の冷水域などに生息する場合がほとんどです。
多くの種類が食用となり、渓流釣りの対象魚としても人気があります。
川の源流部の落差のある小さな谷に生息し、ヤマメやアマゴより上流の、夏の日中水温が15℃以下の所に生息しているのですが、ヤマメ等のいない谷川ではこれよりも下流にも現れることもあります。
イワナは生息する地域・河川によって形態が少しずつ異なる地域変異があり、大きくいくつかの亜種に分けられています。
場所により模様などに多少の違いがあり、中国地方に分布するゴギ・中部日本の太平洋側に注ぐ河川の上流部に住むヤマトイワナ・その他本州各地に分布するニッコウイワナ・北海道方面に分布しているエゾイワナの4タイプが報告されている。(その他に、北海道にのみ生息するオショロコマも岩魚の仲間とされている。)
イワナ
学名 Salvelinus leucomaenis、英名 Whitespotted char
体色は褐色から灰色。英名ホワイトスポット・チャーの名の通り、体には背部から側面にかけて、多数の白い斑点が散らばる。夏でも水温が摂氏15度以下の冷水を好む。
個体の特徴は地方によってさまざまに異なるが、亜種レベルではアメマス、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギの4亜種とするのが一般的となっている。

イワナはアメマスが氷河期に陸封されたものだといわれ,陸封された時期により各地に様々な変異を生んだようです。
イワナは一度の産卵で死ぬ事はなく寿命は6年前後とされ、生きている限り成長を続けるので、渓流では全長45センチ、湖では60センチ以上にも育つことがあります。
昆虫・小魚・カエルなどの他ヘビも食べるので、餌釣りのほか、フライフィッシングやテンカラ等の毛ばり釣りやルアーでも釣ることができます。
春先・解禁直後は餌釣りで楽しむ人が多いですが、暖かくなり活性が高くなると毛ばり釣りが面白くなります。水量の多い川や、ダム湖ではルアーフィッシングに人気があります。
しかし、最近では源流部の野性のイワナが激減している。
イワナの生息域
冷水を好むイワナですが、日本ではコギと呼ばれる日本固有亜種が中国地方の島根県・岡山県・広島県・山口県などの山岳地帯に生息していて、これがイワナの生息域の西限と言われています。
また、南限は紀伊半島の十津川水系(奈良県)に分布しているキリクチと呼ばれている個体群だそうです。
しかし、IUCN レッドリストでは、キリクチを、英名 Kirikuchi char、学名 Salvelinus japonicus として、他のイワナとは別種として取り扱っており、単独で絶滅危惧種に指定しています。
現在は、キリクチはヤマトイワナの地域変異型として考える場合が一般的になっていますが、別種と考えるならばコギの日本海側では島根県の横田川(現:高津川)、瀬戸内海側では山口県の岩国川(現:錦川)が西南限となります。

(これはアメマスです。イワナはこのアメマスの陸封型と言われています。)
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